Primary angiitis of the central nervous systemが疑われた若年性脳梗塞の1例
片麻痺,意識障害,痙攣を来たした17歳,男性.頭部MRI T2WIで両側前頭葉皮質,大脳基底核に多発する高信号域,脳血管造影で両側ACA近位部に分節性の血管狭窄がみられた.RCVSとの鑑別に苦慮したが,髄液異常があり,発症3カ月後でも血管狭窄が残存したことからPACNSと診断した.両側性,複数の血管支配域におよぶ若年性脳梗塞ではPACNSを鑑別に挙げ,髄液検査と脳血管造影を施行する必要がある....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 104; no. 6; pp. 1160 - 1166 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2015
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.104.1160 |
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Summary: | 片麻痺,意識障害,痙攣を来たした17歳,男性.頭部MRI T2WIで両側前頭葉皮質,大脳基底核に多発する高信号域,脳血管造影で両側ACA近位部に分節性の血管狭窄がみられた.RCVSとの鑑別に苦慮したが,髄液異常があり,発症3カ月後でも血管狭窄が残存したことからPACNSと診断した.両側性,複数の血管支配域におよぶ若年性脳梗塞ではPACNSを鑑別に挙げ,髄液検査と脳血管造影を施行する必要がある. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.104.1160 |