WRN遺伝子に複合型ヘテロ接合体変異を同定したWerner症候群の1例
Werner症候群はRecQ型DNAヘリカーゼであるWRN遺伝子の異常に起因する遺伝性の早老症で,日本における報告例が多い.今回,我々はWRN遺伝子にMutation4およびMutation6の複合型ヘテロ接合体変異を有するWerner症候群を見出した.合併する糖尿病に対しては,チアゾリジン薬を投与することで,血糖コントロールが改善するとともに,インスリン抵抗性や炎症状態を示す指標が軽快した....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 100; no. 6; pp. 1642 - 1644 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2011
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.100.1642 |
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Summary: | Werner症候群はRecQ型DNAヘリカーゼであるWRN遺伝子の異常に起因する遺伝性の早老症で,日本における報告例が多い.今回,我々はWRN遺伝子にMutation4およびMutation6の複合型ヘテロ接合体変異を有するWerner症候群を見出した.合併する糖尿病に対しては,チアゾリジン薬を投与することで,血糖コントロールが改善するとともに,インスリン抵抗性や炎症状態を示す指標が軽快した. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.100.1642 |