リツキシマブが有効であった多発血管炎性肉芽腫症に伴う肥厚性硬膜炎の1例
65歳,男性.13年前に肥厚性硬膜炎と慢性中耳炎を発症し,プレドニゾロン単剤で治療された.2年後,半月体形成性糸球体腎炎を発症し,多発血管炎性肉芽腫症と診断された.シクロホスファミドを併用した寛解導入療法が行われた.しかし,寛解維持療法は難渋し,肥厚性硬膜炎が再発した.これに対して,リツキシマブによる寛解導入療法と維持療法を行ったところ,長期間寛解を維持することができた....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 109; no. 6; pp. 1124 - 1129 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.06.2020
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.109.1124 |
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Summary: | 65歳,男性.13年前に肥厚性硬膜炎と慢性中耳炎を発症し,プレドニゾロン単剤で治療された.2年後,半月体形成性糸球体腎炎を発症し,多発血管炎性肉芽腫症と診断された.シクロホスファミドを併用した寛解導入療法が行われた.しかし,寛解維持療法は難渋し,肥厚性硬膜炎が再発した.これに対して,リツキシマブによる寛解導入療法と維持療法を行ったところ,長期間寛解を維持することができた. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.109.1124 |