尿路感染と褥瘡の治療により蛋白尿が消失したAAアミロイドーシスの1例
60歳,女性.21歳で横断性脊髄炎を発症し,後遺症として下半身麻痺と膀胱直腸障害が残った.55歳時に全身浮腫,下痢を契機にネフローゼ症候群を指摘され,腎生検でAAアミロイドーシスの診断に至った.胃十二指腸粘膜生検でもアミロイド沈着を認めた.慢性尿路感染,褥瘡感染が原因と考え,徹底した感染制御を行い,5年を経てネフローゼ症候群は完全寛解した.胃十二指腸粘膜の再生検で組織学的にもアミロイド消失を確認した....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 108; no. 7; pp. 1442 - 1447 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.07.2019
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.108.1442 |
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Summary: | 60歳,女性.21歳で横断性脊髄炎を発症し,後遺症として下半身麻痺と膀胱直腸障害が残った.55歳時に全身浮腫,下痢を契機にネフローゼ症候群を指摘され,腎生検でAAアミロイドーシスの診断に至った.胃十二指腸粘膜生検でもアミロイド沈着を認めた.慢性尿路感染,褥瘡感染が原因と考え,徹底した感染制御を行い,5年を経てネフローゼ症候群は完全寛解した.胃十二指腸粘膜の再生検で組織学的にもアミロイド消失を確認した. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.108.1442 |