心臓外科術後にICU-acquired deliriumを発症した患者の術前身体機能特性
【目的】心臓外科術後にICU-acquired delirium(ICU-AD)を発症した患者の術前身体機能特性を明らかにする。【方法】対象は2013年10月から2014年5月までの間に,当院で待機的に心臓外科手術を受けた患者107名とした。術後ICU-AD発症群16名と非発症群91名の年齢,性別,体重,BMI,既往歴,術前身体機能,精神・認知機能,心臓超音波検査結果,血液生化学検査結果,手術情報,術後ICU情報を比較,検討した。【結果】ICU-AD発症群は非発症群と比較し,術前下肢筋力(0.31±0.11 kgf/kg vs 0.40±0.14 kgf/kg,P<0.05),握力(21.4±...
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Published in | 日本集中治療医学会雑誌 Vol. 24; no. 6; pp. 619 - 624 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本集中治療医学会
2017
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Summary: | 【目的】心臓外科術後にICU-acquired delirium(ICU-AD)を発症した患者の術前身体機能特性を明らかにする。【方法】対象は2013年10月から2014年5月までの間に,当院で待機的に心臓外科手術を受けた患者107名とした。術後ICU-AD発症群16名と非発症群91名の年齢,性別,体重,BMI,既往歴,術前身体機能,精神・認知機能,心臓超音波検査結果,血液生化学検査結果,手術情報,術後ICU情報を比較,検討した。【結果】ICU-AD発症群は非発症群と比較し,術前下肢筋力(0.31±0.11 kgf/kg vs 0.40±0.14 kgf/kg,P<0.05),握力(21.4±10.7 kgf vs 28.2±10.4 kgf,P<0.05)が有意に低く,片脚立位時間(5.3±3.6秒 vs 25.7±22.4秒,P<0.01)が有意に短かった。またロジスティック回帰分析にてICU-AD発症の予測因子は術前片脚立位時間,抑うつ,挿管時間が抽出された。【結語】心臓外科術後にICU-ADを発症した患者は,術前の身体機能が低いことが示唆された。 |
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ISSN: | 1340-7988 1882-966X |
DOI: | 10.3918/jsicm.24_619 |