金属製フレキシブル導液シートによるメタルボンドダイヤモンドホイールの電解インプロセスドレッシング研削

メタルボンドダイヤモンドホイールを用いた電解インプロセスドレッシング研削において,従来のソリッド電極の代わりに導電性フレキシブル導液シートを電極とした新しいドレッシング法を提案した.この方法は,非常に広い電極対向面積が設定でき,また,煩雑な電極間の隙間調整を自動的に行うため,砥石摩耗にも容易に対応できる利点を持つ.本手法の基本特性を調査するため,液膜厚さ(砥石-電極間ギャップ)およびシート長さと実電解電流の関係を明らかにし,電解ドレッシングが作用する条件を確認した.次に,青銅ボンドダイヤモンドホイールによる超硬合金の研削実験に適用した結果,本手法によって研削抵抗の上昇を抑制し,研削面粗さが改善...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 52; no. 8; pp. 478 - 482
Main Authors 清水, 俊晴, 二ノ宮, 進一, 岩井, 学, 植松, 哲太郎, 鈴木, 清
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 砥粒加工学会 2008
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Summary:メタルボンドダイヤモンドホイールを用いた電解インプロセスドレッシング研削において,従来のソリッド電極の代わりに導電性フレキシブル導液シートを電極とした新しいドレッシング法を提案した.この方法は,非常に広い電極対向面積が設定でき,また,煩雑な電極間の隙間調整を自動的に行うため,砥石摩耗にも容易に対応できる利点を持つ.本手法の基本特性を調査するため,液膜厚さ(砥石-電極間ギャップ)およびシート長さと実電解電流の関係を明らかにし,電解ドレッシングが作用する条件を確認した.次に,青銅ボンドダイヤモンドホイールによる超硬合金の研削実験に適用した結果,本手法によって研削抵抗の上昇を抑制し,研削面粗さが改善される効果が得られることがわかった.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.52.478