富山県のASR劣化橋梁の実態調査に基づくASR抑制対策および維持管理手法の提案

本研究は,金沢大学が平成2年度と18年度の2回にわたり実施した,富山県内のアルカリシリカ反応(ASR)が発生した27橋梁の実態調査の結果に基づき,ASR劣化による橋梁の経年変化と補修・補強の効果を検証するとともに,ASR劣化橋梁で使用された河川産骨材の岩石・鉱物学的特徴より,富山県のASR劣化橋梁の河川水系ごとの地域的な区分とASR劣化度による対策の階層化を試みたものである。さらに,富山県のASR劣化橋梁にて実施した対策の問題点を明確にすることにより,富山県の反応性骨材に対応したASR抑制対策とASR劣化橋梁の維持管理への提言を行ったものである。...

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Bibliographic Details
Published inコンクリート工学論文集 Vol. 20; no. 1; pp. 1_45 - 1_57
Main Authors 大代, 武志, 鳥居, 和之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本コンクリート工学会 2009
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ISSN1340-4733
2186-2745
DOI10.3151/crt.20.1_45

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Summary:本研究は,金沢大学が平成2年度と18年度の2回にわたり実施した,富山県内のアルカリシリカ反応(ASR)が発生した27橋梁の実態調査の結果に基づき,ASR劣化による橋梁の経年変化と補修・補強の効果を検証するとともに,ASR劣化橋梁で使用された河川産骨材の岩石・鉱物学的特徴より,富山県のASR劣化橋梁の河川水系ごとの地域的な区分とASR劣化度による対策の階層化を試みたものである。さらに,富山県のASR劣化橋梁にて実施した対策の問題点を明確にすることにより,富山県の反応性骨材に対応したASR抑制対策とASR劣化橋梁の維持管理への提言を行ったものである。
ISSN:1340-4733
2186-2745
DOI:10.3151/crt.20.1_45