重力および磁気記録の併合処理による地盤構造境界の検出法の検討

重力探査は広域の地盤構造を効率よく推定するための手法として有効であるが,密度と深さのトレードオフなど地盤モデルを作成する際には不確定な要素も少なくない。そのため,現実にあった地盤構造モデルを得るためには異る物理量を援用することが有用である。本研究では,Chandler et al. (1981) によって提案された重力と磁気の関係を与えるポアソンの関係式を用いた構造の境界を抽出する手法を改良して,比較的容易に構造の境界を同定することができる手法を提案する。また提案手法を数値モデルと実記録に適用し,ある程度妥当な構造境界を推定可能であることを示す。...

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Published in物理探査 Vol. 66; no. 3; pp. 167 - 177
Main Authors 盛川, 仁, 高橋, 千佳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 物理探査学会 2013
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ISSN0912-7984
1881-4824
DOI10.3124/segj.66.167

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Summary:重力探査は広域の地盤構造を効率よく推定するための手法として有効であるが,密度と深さのトレードオフなど地盤モデルを作成する際には不確定な要素も少なくない。そのため,現実にあった地盤構造モデルを得るためには異る物理量を援用することが有用である。本研究では,Chandler et al. (1981) によって提案された重力と磁気の関係を与えるポアソンの関係式を用いた構造の境界を抽出する手法を改良して,比較的容易に構造の境界を同定することができる手法を提案する。また提案手法を数値モデルと実記録に適用し,ある程度妥当な構造境界を推定可能であることを示す。
ISSN:0912-7984
1881-4824
DOI:10.3124/segj.66.167