MQL加工用ミストセンサの開発およびミスト噴出パターンのドリル摩耗への影響

MQL加工は,従来の湿式切削を代替する効率的かつクリーンな切削加工技術として近年注目されている.MQLドリル加工ではオイルミストの供給量が工具寿命や加工精度にあたえる影響が大きいことが報告されているが,刃先においてオイルミストの噴出量や噴出状態を把握する適当な手段がなく,開発が求められていた.本研究ではドリル先端部での目視と噴出量の自動測定を目的としたミストセンサを開発し,切削油剤の供給パターンをさまざまに変化させて実験を行った.その結果,同センサによるオイルミストの目視と計測が可能な範囲を示すとともに,主軸の回転によりミストの噴出状態が安定することを明らかにした.またミストの噴出パターンによ...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 52; no. 9; pp. 525 - 530
Main Authors 槇山, 正, 關谷, 克彦, 山田, 啓司, 山根, 八洲男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 砥粒加工学会 2008
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Summary:MQL加工は,従来の湿式切削を代替する効率的かつクリーンな切削加工技術として近年注目されている.MQLドリル加工ではオイルミストの供給量が工具寿命や加工精度にあたえる影響が大きいことが報告されているが,刃先においてオイルミストの噴出量や噴出状態を把握する適当な手段がなく,開発が求められていた.本研究ではドリル先端部での目視と噴出量の自動測定を目的としたミストセンサを開発し,切削油剤の供給パターンをさまざまに変化させて実験を行った.その結果,同センサによるオイルミストの目視と計測が可能な範囲を示すとともに,主軸の回転によりミストの噴出状態が安定することを明らかにした.またミストの噴出パターンによるドリル摩耗への影響を明らかにするために噴出パターンをさまざまに変化させて鋼の連続ドリル加工を行ったところ,ポンプの吐出量が4.2mm3/stroke,動作周波数が1Hzの場合にマージン摩耗が最も少なくなる結果を得た.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.52.525