2軸回転機構によるCFRPの穴あけ加工におけるダイヤモンド砥粒砥石の研削性能

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の穴あけ加工において,2軸回転砥石による新規穴あけ加工法(以降,ジャイロ式砥石穴あけ加工法)を提案し,SiC砥石の加工特性および耐久性について評価を行ったが,砥石の目づまりによって最大20穴しか穴あけを行うことができなかった.そこで,一般的なダイヤモンド電着砥石(一般電着砥石)と規則的にダイヤモンドを配置した電着砥石(砥粒配列砥石)を用いて砥石の耐久性を評価した.その結果,両砥石ともにSiC砥石よりも耐久性が高いことが加工実験により示された.一般電着砥石は加工穴数の増加に伴って砥石の目づまりが増加するものの,砥粒配列砥石では目づまりを生じなかった.このように...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 58; no. 3; pp. 168 - 172
Main Authors 坂東, 直行, 加賀, 忠士, 渡辺, 義見, 柘植, 英明, 小川, 大介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 砥粒加工学会 2014
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ISSN0914-2703
1880-7534
DOI10.11420/jsat.58.168

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Summary:炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の穴あけ加工において,2軸回転砥石による新規穴あけ加工法(以降,ジャイロ式砥石穴あけ加工法)を提案し,SiC砥石の加工特性および耐久性について評価を行ったが,砥石の目づまりによって最大20穴しか穴あけを行うことができなかった.そこで,一般的なダイヤモンド電着砥石(一般電着砥石)と規則的にダイヤモンドを配置した電着砥石(砥粒配列砥石)を用いて砥石の耐久性を評価した.その結果,両砥石ともにSiC砥石よりも耐久性が高いことが加工実験により示された.一般電着砥石は加工穴数の増加に伴って砥石の目づまりが増加するものの,砥粒配列砥石では目づまりを生じなかった.このように,両砥石には目づまりに起因した加工面粗さおよび加工力に差異が生じることが明らかとなった.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.58.168