磁気研磨加工における研磨抵抗と砥粒軌跡の観察

磁気研磨加工において, 磁性粒子ブラシ先端部に位置する砥粒の挙動は, 加工能率に影響を及ぼす主要な因子の一つと考えられる. しかし, 加工中の砥粒挙動と加工現象との関係は十分解明されているとは言えない. そこで, 加工液の種類を変えて砥粒と工作物表面の潤滑状態を変化させ, 研磨動作によって生じる摩擦抵抗と, 砥粒切れ刃の軌跡を観察した. 実験の結果, 研磨抵抗は加工液の種類に依らず, 励磁電流のみに依存することが明らかになった. また, 表面張力の小さい加工液を使った場合に, 長い砥粒軌跡が多く観察される傾向があることがわかった....

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 49; no. 4; pp. 213 - 218
Main Authors 山口, ひとみ, 進村, 武男, 夏目, 勝之
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 社団法人 砥粒加工学会 2005
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ISSN0914-2703
1880-7534
DOI10.11420/jsat.49.213

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Summary:磁気研磨加工において, 磁性粒子ブラシ先端部に位置する砥粒の挙動は, 加工能率に影響を及ぼす主要な因子の一つと考えられる. しかし, 加工中の砥粒挙動と加工現象との関係は十分解明されているとは言えない. そこで, 加工液の種類を変えて砥粒と工作物表面の潤滑状態を変化させ, 研磨動作によって生じる摩擦抵抗と, 砥粒切れ刃の軌跡を観察した. 実験の結果, 研磨抵抗は加工液の種類に依らず, 励磁電流のみに依存することが明らかになった. また, 表面張力の小さい加工液を使った場合に, 長い砥粒軌跡が多く観察される傾向があることがわかった.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.49.213