声帯内自家脂肪注入術のコツ

声帯内自家脂肪注入術は,片側喉頭麻痺のみならず,声帯萎縮や溝症などの声門閉鎖不全疾患に対するリハビリテーション手術として広く臨床応用されている。 そこで,筆者らの行っている声帯内自家脂肪注入術の方法を報告する。 1.脂肪採取部位:頬部脂肪体を利用する。 2.注入部位 1)片側声帯麻痺:声帯膜様部中央よりやや後方から針を刺入し,声帯筋中央から外側を目標とした深さに注入する。 2)声帯溝症や声帯萎縮:声帯膜様部中央で,筋層の浅い部分と粘膜に注入する。 3.注入器具 1)注入針:喉頭注入用の長さ28cm,18Gを使用する。 2)注入器:電動注入器を使用して,一定速度で徐々に注入する。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 20; no. 1; pp. 41 - 45
Main Authors 飯田, 政弘, 渋谷, 正人, 田村, 悦代, 岡田, 信也, 竹尾, 輝久, 和田, 吉弘, 福田, 宏之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2010
Subjects
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.20.41

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Summary:声帯内自家脂肪注入術は,片側喉頭麻痺のみならず,声帯萎縮や溝症などの声門閉鎖不全疾患に対するリハビリテーション手術として広く臨床応用されている。 そこで,筆者らの行っている声帯内自家脂肪注入術の方法を報告する。 1.脂肪採取部位:頬部脂肪体を利用する。 2.注入部位 1)片側声帯麻痺:声帯膜様部中央よりやや後方から針を刺入し,声帯筋中央から外側を目標とした深さに注入する。 2)声帯溝症や声帯萎縮:声帯膜様部中央で,筋層の浅い部分と粘膜に注入する。 3.注入器具 1)注入針:喉頭注入用の長さ28cm,18Gを使用する。 2)注入器:電動注入器を使用して,一定速度で徐々に注入する。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.20.41