両側感音性難聴に対して人工内耳埋込術が奏効したStreptococcus suisによる細菌性髄膜炎の1例

症例は54歳,男性.養豚業に従事し,豚の出産に立ち会うなど豚と濃厚に接触しており,ここが感染源と考えられる.入院後,Streptococcus suisによる細菌性髄膜炎に対して抗菌薬治療を早期に開始し,感染は比較的速やかに改善したが,聴覚障害は進行し,右耳は聾(ろう),左耳は高度難聴の状態になった.右耳に対して人工内耳埋込術を施行し,聴覚は会話が可能にまで改善した....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 105; no. 4; pp. 730 - 735
Main Authors 神辺, 大輔, 髙橋, 亜由美, 末長, 敏彦, 新出, 明代, 景山, 卓, 和田, 一孝, 田中, 寛大, 古川, 公嗣, 島, 淳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2016
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.105.730

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Summary:症例は54歳,男性.養豚業に従事し,豚の出産に立ち会うなど豚と濃厚に接触しており,ここが感染源と考えられる.入院後,Streptococcus suisによる細菌性髄膜炎に対して抗菌薬治療を早期に開始し,感染は比較的速やかに改善したが,聴覚障害は進行し,右耳は聾(ろう),左耳は高度難聴の状態になった.右耳に対して人工内耳埋込術を施行し,聴覚は会話が可能にまで改善した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.105.730