結核との鑑別が問題となった喉頭サルコイドーシスの1例

症例は23歳,女性.当院受診1カ月前に高度の喉頭浮腫に対して緊急気管切開を施行され,当院紹介された.喉頭生検にて非乾酪性肉芽腫を認めた.生検部位の結核菌PCR,培養及びツベルクリン,クオンティフェロンは陰性であった.胸部CTにて右肺上葉の粒状影,気管支血管束の肥厚を認め,気管支肺胞洗浄検査にてリンパ球増加,CD4/CD8比高値であった.喉頭サルコイドーシスと診断し,ステロイドによる加療を行ったところ喉頭浮腫は軽快した....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 102; no. 2; pp. 444 - 447
Main Authors 二藤, 隆春, 山本, 一彦, 原田, 広顕, 森田, 薫, 庄田, 宏文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2013
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.102.444

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Summary:症例は23歳,女性.当院受診1カ月前に高度の喉頭浮腫に対して緊急気管切開を施行され,当院紹介された.喉頭生検にて非乾酪性肉芽腫を認めた.生検部位の結核菌PCR,培養及びツベルクリン,クオンティフェロンは陰性であった.胸部CTにて右肺上葉の粒状影,気管支血管束の肥厚を認め,気管支肺胞洗浄検査にてリンパ球増加,CD4/CD8比高値であった.喉頭サルコイドーシスと診断し,ステロイドによる加療を行ったところ喉頭浮腫は軽快した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.102.444