大動脈狭小弁輪,僧帽弁狭小弁輪に対し modified coupling valve 法を用いて二弁置換を施行した1手術例
症例は44歳,女性.労作時呼吸困難にて受診し,大動脈弁狭窄症,僧帽弁狭窄症,肺高血圧症と診断された.手術では,大動脈弁は17 mmと狭小弁輪であり,僧帽弁も24 mmであったため,大動脈弁輪の大幅な拡大と僧帽弁輪の拡大が必要と考えられた.大動脈弁の無冠尖と左冠尖の交連部でsubaortic cartainを離断し両弁位に人工弁を縫着したのち,両弁輪の交錯部分を馬心膜パッチを用いて拡大するmodified coupling valve法にて二弁置換を行った.術後21日目に経過良好にて退院となった....
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Published in | 日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 38; no. 3; pp. 193 - 196 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
2009
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1474 1883-4108 |
DOI | 10.4326/jjcvs.38.193 |
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Summary: | 症例は44歳,女性.労作時呼吸困難にて受診し,大動脈弁狭窄症,僧帽弁狭窄症,肺高血圧症と診断された.手術では,大動脈弁は17 mmと狭小弁輪であり,僧帽弁も24 mmであったため,大動脈弁輪の大幅な拡大と僧帽弁輪の拡大が必要と考えられた.大動脈弁の無冠尖と左冠尖の交連部でsubaortic cartainを離断し両弁位に人工弁を縫着したのち,両弁輪の交錯部分を馬心膜パッチを用いて拡大するmodified coupling valve法にて二弁置換を行った.術後21日目に経過良好にて退院となった. |
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ISSN: | 0285-1474 1883-4108 |
DOI: | 10.4326/jjcvs.38.193 |