B型急性肝炎にアメーバ性肝膿瘍を合併した2症例

B型急性肝炎はかつて輸血後肝炎といわれていたが,現在では性行為によって感染することが多く,sexually-transmitted disease(以下STD)の1つと考えられるようになっている.一方,赤痢アメーバ症は戦後の衛生環境の改善とともに感染者数は激減していたが,近年男性同性愛者の感染が報告されるようになり,性行為の多様化とともにSTDの1つと考えられるようになっている.今回我々はB型急性肝炎にアメーバ性肝膿瘍を合併した2症例を経験したので文献的考察を加えて報告する....

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Published in肝臓 Vol. 47; no. 9; pp. 425 - 432
Main Authors 黒島, 俊夫, 椿尾, 忠博, 中嶋, 千賀, 長生, 幸司, 清水, 一亘, 永瀬, 寿彦, 石原, 慎一, 保本, 卓, 熊野, 貴文, 森田, 安重
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本肝臓学会 2006
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ISSN0451-4203
1881-3593
DOI10.2957/kanzo.47.425

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Summary:B型急性肝炎はかつて輸血後肝炎といわれていたが,現在では性行為によって感染することが多く,sexually-transmitted disease(以下STD)の1つと考えられるようになっている.一方,赤痢アメーバ症は戦後の衛生環境の改善とともに感染者数は激減していたが,近年男性同性愛者の感染が報告されるようになり,性行為の多様化とともにSTDの1つと考えられるようになっている.今回我々はB型急性肝炎にアメーバ性肝膿瘍を合併した2症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0451-4203
1881-3593
DOI:10.2957/kanzo.47.425