身長による持続硬膜外鎮痛時のフェンタニル至適投与量の検討

開胸手術患者60名を対象とし, 0.2%ロピバカインとフェンタニルの併用による持続硬膜外鎮痛を行った. 身長155cm以上には6ml/h, 身長155cm未満には4ml/hで投与し, フェンタニルの投与量を10μg/h, 15μg/hと変化させた. 身長と術後6時間後のVAS (visual analogue scale) に相関関係が認められ, 身長が高いほど局所麻酔薬に併用するフェンタニルを多く必要とすることが示唆された. また, 患者の体重当たりの投与量が増加すると嘔気を訴える割合が増えたことから, 身長だけではなく体重も考慮する必要がある....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 28; no. 2; pp. 319 - 324
Main Authors 山岸, 昭夫, 朝井, 裕一, 岩崎, 寛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2008
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Summary:開胸手術患者60名を対象とし, 0.2%ロピバカインとフェンタニルの併用による持続硬膜外鎮痛を行った. 身長155cm以上には6ml/h, 身長155cm未満には4ml/hで投与し, フェンタニルの投与量を10μg/h, 15μg/hと変化させた. 身長と術後6時間後のVAS (visual analogue scale) に相関関係が認められ, 身長が高いほど局所麻酔薬に併用するフェンタニルを多く必要とすることが示唆された. また, 患者の体重当たりの投与量が増加すると嘔気を訴える割合が増えたことから, 身長だけではなく体重も考慮する必要がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.28.319