ステム形状が異なる二機種間での大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術の臨床成績 Kyocera J-Taper versus PerFix 910の比較検討
【目的】大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術において,ステム形状の異なるtapered-wedgeタイプのJ-Taper(T群)とfit and fillタイプのPerFix 910(P群)の臨床成績を比較検討すること.【対象と方法】2014年8月から2016年9月に当院で同術を行った25例を対象とした.患者背景を考慮せず,経時順に交互に二機種を使用した.【結果】周術期の調査項目(手術時間,出血量,輸血の有無等)において両群間に有意差を認めなかった.最終的に両群ともに全例でstable fixationが得られた.grade 2以上のStress Shieldingに関して,T群で有意に少なか...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 67; no. 4; pp. 845 - 849 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2018
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.67.845 |
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Summary: | 【目的】大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術において,ステム形状の異なるtapered-wedgeタイプのJ-Taper(T群)とfit and fillタイプのPerFix 910(P群)の臨床成績を比較検討すること.【対象と方法】2014年8月から2016年9月に当院で同術を行った25例を対象とした.患者背景を考慮せず,経時順に交互に二機種を使用した.【結果】周術期の調査項目(手術時間,出血量,輸血の有無等)において両群間に有意差を認めなかった.最終的に両群ともに全例でstable fixationが得られた.grade 2以上のStress Shieldingに関して,T群で有意に少なかった.T群で非進行性のステムの沈下を1例に認めた.【考察】固定・荷重様式のデザインが異なるものの,両機種とも概ね良好な中短期の成績が得られた. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.67.845 |