カルバマゼピン投与中に著明な血小板減少を認めた1症例

頸部帯状疱疹患者の発作痛に対してカルバマゼピンを投与したところ, 急激かつ著明な血小板減少をきたした症例を経験した. 症例は72歳, 男性. 頸部帯状疱疹に対し神経ブロックや抗うつ薬, 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) などの内服療法を開始したが疼痛は軽減せず, カルバマゼピン200~400mg・day-1の内服を開始した. 投与16日目に血小板数が1.3万・μl -1と減少し, 出血傾向も認めたためカルバマゼピンの内服を中止した. 中止後6日目には血小板数は25.4万・μl -1と回復し, 以後著変は認めなかった....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 25; no. 2; pp. 162 - 165
Main Authors 佐倉, 伸一, 土井, 克史, 茂山, 泰樹, 齊藤, 洋司, 中谷, 俊彦, 蛭田, 博行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2005
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.25.162

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Summary:頸部帯状疱疹患者の発作痛に対してカルバマゼピンを投与したところ, 急激かつ著明な血小板減少をきたした症例を経験した. 症例は72歳, 男性. 頸部帯状疱疹に対し神経ブロックや抗うつ薬, 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) などの内服療法を開始したが疼痛は軽減せず, カルバマゼピン200~400mg・day-1の内服を開始した. 投与16日目に血小板数が1.3万・μl -1と減少し, 出血傾向も認めたためカルバマゼピンの内服を中止した. 中止後6日目には血小板数は25.4万・μl -1と回復し, 以後著変は認めなかった.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.25.162