初期臨床研修医に対する超音波ガイド下中心静脈穿刺トレーニング

初期臨床研修医に対し, 超音波ガイドによる中心静脈穿刺のトレーニングを行った. 受講生に対して, 事前に受講内容のレジメを送付し, 当日その内容をシミュレータを用いて解説した. 単純血管モデルにより, 穿刺針の基本手技の練習を行った後, シミュレータで内頸静脈穿刺の練習を行い, 動脈誤穿刺の回避など, 実践に準じた練習を行った. トレーニング終了後アンケート調査を行った. 受講生から良い評価を得たが, 同時にコース内容に関する要求も多く出された. 中心静脈穿刺をより安全なものとするため, 初期臨床研修医に対する超音波ガイド下中心静脈穿刺のトレーニングは重要である. しかし, 教育効果の高いトレ...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 28; no. 7; pp. 956 - 960
Main Authors 宮田, 裕史, 加藤, 孝澄, 松島, 久雄, 徳嶺, 譲芳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2008
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.28.956

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Summary:初期臨床研修医に対し, 超音波ガイドによる中心静脈穿刺のトレーニングを行った. 受講生に対して, 事前に受講内容のレジメを送付し, 当日その内容をシミュレータを用いて解説した. 単純血管モデルにより, 穿刺針の基本手技の練習を行った後, シミュレータで内頸静脈穿刺の練習を行い, 動脈誤穿刺の回避など, 実践に準じた練習を行った. トレーニング終了後アンケート調査を行った. 受講生から良い評価を得たが, 同時にコース内容に関する要求も多く出された. 中心静脈穿刺をより安全なものとするため, 初期臨床研修医に対する超音波ガイド下中心静脈穿刺のトレーニングは重要である. しかし, 教育効果の高いトレーニングとするには, さらなるコースの見直しと改良が必要である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.28.956