皮膚梅毒を合併したGenotype A,B型急性肝炎の1例

症例は32歳男性.2009年8月肝障害精査目的で当科紹介受診.HBsAg(+),IgM HBcAb 28.7(+),HBcAb(CLIA法)5.86(+),Genotype AよりGenotype A,B型急性肝炎の診断となった.初診時,梅毒血清反応陽性で,体幹,手掌,足底に掻痒を伴わない淡紅色の丘疹を多数認め,皮膚梅毒(2期梅毒疹)の合併と診断した.皮膚梅毒を合併したB型急性肝炎の報告は少ないが,性行為感染症としてのGenotype A,B型急性肝炎の増加が著しく,今後増加が予想される病態と思われる....

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Published in肝臓 Vol. 51; no. 4; pp. 163 - 168
Main Authors 伏谷, 直, 小林, 裕彦, 宮川, 佳也, 木島, 洋征, 及川, 恒一, 田尻, 久雄, 坂部, 俊一, 益井, 芳文, 小林, 剛, 国安, 祐史, 佐伯, 千里, 中島, 尚登, 木下, 晃吉, 小野田, 泰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本肝臓学会 2010
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ISSN0451-4203
1881-3593
DOI10.2957/kanzo.51.163

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Summary:症例は32歳男性.2009年8月肝障害精査目的で当科紹介受診.HBsAg(+),IgM HBcAb 28.7(+),HBcAb(CLIA法)5.86(+),Genotype AよりGenotype A,B型急性肝炎の診断となった.初診時,梅毒血清反応陽性で,体幹,手掌,足底に掻痒を伴わない淡紅色の丘疹を多数認め,皮膚梅毒(2期梅毒疹)の合併と診断した.皮膚梅毒を合併したB型急性肝炎の報告は少ないが,性行為感染症としてのGenotype A,B型急性肝炎の増加が著しく,今後増加が予想される病態と思われる.
ISSN:0451-4203
1881-3593
DOI:10.2957/kanzo.51.163