肺野に両側性多発性腫瘤影を呈した後,歯性感染症が疑われた難治性膿胸の1例
歯性感染症が原因で,全身性疾患に進展することは広く知られているが,特に呼吸器感染症は歯性感染症と密接な関連があるといえる.今回,当初は炎症所見に乏しく転移性肺腫瘍を疑ったが,数日の経過で急性膿胸に進展し,その後難治性膿胸に至った.難治性膿胸に至った原因として,歯性感染症のコントロールが不十分であったことが示唆され,呼吸器感染症と歯性感染症の密接な関係を再認する1例を経験したので報告する....
Saved in:
Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 104; no. 5; pp. 979 - 985 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2015
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.104.979 |
Cover
Summary: | 歯性感染症が原因で,全身性疾患に進展することは広く知られているが,特に呼吸器感染症は歯性感染症と密接な関連があるといえる.今回,当初は炎症所見に乏しく転移性肺腫瘍を疑ったが,数日の経過で急性膿胸に進展し,その後難治性膿胸に至った.難治性膿胸に至った原因として,歯性感染症のコントロールが不十分であったことが示唆され,呼吸器感染症と歯性感染症の密接な関係を再認する1例を経験したので報告する. |
---|---|
ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.104.979 |