浮力秤量法 : 新規な沈降法を用いた粒径分布測定

浮力秤量法は粒径分布測定の新しい沈降法である.浮力秤量法によりJIS試験用粉体の粒径分布を測定した.JIS試験用粉体1,4種(タルク),5種(フライアッシュ),8種(関東ローム),JIS試験用粉体2,No. 4(白色溶融アルミナ)の粒径分布は本法で測定可能であった.測定時間2時間でJIS試験用粉体1, 4種(タルク),8種(関東ローム)の粒径分布を浮力秤量法によって測定するとシルトサイズの5-75μmの粒子が測定できる.本法によって測定したJIS試験用粉体1,5種(フライアッシュ),8種(関東ローム)の粒径分布は他の沈降法やレーザー回折散乱法で測定したそれとほぼ一致した.しかし,JIS試験用粉...

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Published in堆積学研究 Vol. 69; no. 1; pp. 17 - 26
Main Authors 大平, 勇一, 古川, 克彦, ロンダン, タムブン, 島津, 昌光, 小幡, 英二
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本堆積学会 2010
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Summary:浮力秤量法は粒径分布測定の新しい沈降法である.浮力秤量法によりJIS試験用粉体の粒径分布を測定した.JIS試験用粉体1,4種(タルク),5種(フライアッシュ),8種(関東ローム),JIS試験用粉体2,No. 4(白色溶融アルミナ)の粒径分布は本法で測定可能であった.測定時間2時間でJIS試験用粉体1, 4種(タルク),8種(関東ローム)の粒径分布を浮力秤量法によって測定するとシルトサイズの5-75μmの粒子が測定できる.本法によって測定したJIS試験用粉体1,5種(フライアッシュ),8種(関東ローム)の粒径分布は他の沈降法やレーザー回折散乱法で測定したそれとほぼ一致した.しかし,JIS試験用粉体1,4種(タルク),JIS試験用粉体2,No. 4(白色溶融アルミナ)の粒径分布はレーザー回折散乱法で測定したそれと異なった.粒子濃度が10kg/m3以下の場合,JIS試験用粉体2,No. 4(白色溶融アルミナ)の粒径分布測定結果に及ぼす粒子濃度の影響は見られなかった
ISSN:1342-310X
1882-9457
DOI:10.4096/jssj.69.17