マルチパスおよび外来信号に対するFM干渉抑圧装置の開発

2013年から開始されたAM放送の補完としてのFM放送(以下FM補完放送)では主としてアナログTV放送の跡地である90~95 MHzが利用されている.この周波数帯は韓国や中国においても大電力型のFM放送帯として利用されているため,この周波数帯を利用する送信局を親局とする放送波中継局では外国波混信対策が必要となる場合がある.そして将来のAM放送のFM放送への転換(F転)の計画において新たな中継局の整備の必要性が検討されており,使用する周波数帯の受信状況によっては混信対策が必須の課題となる場合がある.今回,混信やマルチパス干渉のある受信環境において高品質な放送波中継を実現する,FM干渉抑圧装置を開...

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Published in映像情報メディア学会誌 Vol. 78; no. 6; pp. 683 - 688
Main Authors 村田, 英一, 河野, 憲治, 惠良, 勝治, 山根, 実
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 映像情報メディア学会 2024
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ISSN1342-6907
1881-6908
DOI10.3169/itej.78.683

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Summary:2013年から開始されたAM放送の補完としてのFM放送(以下FM補完放送)では主としてアナログTV放送の跡地である90~95 MHzが利用されている.この周波数帯は韓国や中国においても大電力型のFM放送帯として利用されているため,この周波数帯を利用する送信局を親局とする放送波中継局では外国波混信対策が必要となる場合がある.そして将来のAM放送のFM放送への転換(F転)の計画において新たな中継局の整備の必要性が検討されており,使用する周波数帯の受信状況によっては混信対策が必須の課題となる場合がある.今回,混信やマルチパス干渉のある受信環境において高品質な放送波中継を実現する,FM干渉抑圧装置を開発し中継局で運用を開始した.
ISSN:1342-6907
1881-6908
DOI:10.3169/itej.78.683