細菌尿検出における簡易検査法の評価: 白血球エステラーゼ試験と亜硝酸塩試験について

白血球エステラーゼ試験と亜硝酸塩試験の細菌尿スクリーニングテストとしての評価を行なった. 両者の試験を組合せた場合の敏感度 (sensitivity) は91.3%, 特異度 (specificity) は67.4%, 陽性のときの細菌尿予測値 (positive predictive value) は49.8%, 陰性のときの非細菌尿予測値 (negativepredictive value) は95.6%で, 単独で行なった成績より敏感度と陰性のときの非細菌尿予測値がすぐれており, 細菌尿のときの陽性率 (両者が共に陽性およびいずれか一方が陽性を示す場合) は高いが, 陽性のときは非細菌尿...

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Published in感染症学雑誌 Vol. 61; no. 6; pp. 676 - 680
Main Authors 崎山, 健信, 外間, 政哲, 仲宗根, 勇, 平良, 真幸, 猪狩, 淳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本感染症学会 01.06.1987
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ISSN0387-5911
1884-569X
DOI10.11150/kansenshogakuzasshi1970.61.676

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Summary:白血球エステラーゼ試験と亜硝酸塩試験の細菌尿スクリーニングテストとしての評価を行なった. 両者の試験を組合せた場合の敏感度 (sensitivity) は91.3%, 特異度 (specificity) は67.4%, 陽性のときの細菌尿予測値 (positive predictive value) は49.8%, 陰性のときの非細菌尿予測値 (negativepredictive value) は95.6%で, 単独で行なった成績より敏感度と陰性のときの非細菌尿予測値がすぐれており, 細菌尿のときの陽性率 (両者が共に陽性およびいずれか一方が陽性を示す場合) は高いが, 陽性のときは非細菌尿である率も高い. しかし, 陰性のとき, 非細菌尿である確率は極めて高い.
ISSN:0387-5911
1884-569X
DOI:10.11150/kansenshogakuzasshi1970.61.676