看護大学女子学生における食生活の現状と影響を及ぼす要因

本研究は女子看護大学生に着目し,食生活の特徴と食生活に影響を及ぼす要因を明らかにし,指導に役立てることを目的とした。新設看護大学の女子学生211名に対し,食生活について自記式質問紙調査をおこなった。女子看護大学生の食生活の特徴として,<間食習慣><早食い><栄養バランス><高カロリー嗜好><即席料理>の5因子が抽出された。<間食習慣>は,学年の2年生が3年生に比べて有意に高かった(p<0.05)。<栄養バランス>は,自宅から通う学生が有意に高く(p<0.05),<即席料理>は,月経不順が...

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Published in日本健康医学会雑誌 Vol. 23; no. 4; pp. 272 - 278
Main Authors 相撲, 佐希子, 谷口, 美智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康医学会 2015
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Summary:本研究は女子看護大学生に着目し,食生活の特徴と食生活に影響を及ぼす要因を明らかにし,指導に役立てることを目的とした。新設看護大学の女子学生211名に対し,食生活について自記式質問紙調査をおこなった。女子看護大学生の食生活の特徴として,<間食習慣><早食い><栄養バランス><高カロリー嗜好><即席料理>の5因子が抽出された。<間食習慣>は,学年の2年生が3年生に比べて有意に高かった(p<0.05)。<栄養バランス>は,自宅から通う学生が有意に高く(p<0.05),<即席料理>は,月経不順が有意に高かった(p<0.05)。また,体型については,BMI18.5〜25未満の学生が最も多いが,自分は「太り気味」,または「太っている」と捉えている学生が全体の60%以上占めていた。女子看護学生の健康に影響する学年,居住形態ならびに月経は,<間食習慣><栄養バランス><即席料理>と関連しているため,女子学生の健康管理の視点として意識しておく必要性が示された。
ISSN:1343-0025
2423-9828
DOI:10.20685/kenkouigaku.23.4_272