スマートグラスが拓く重症COVID-19患者を対象にしたICUにおける学生臨床実習:単施設質問紙調査

当院ICUでは感染制御の観点から,重症COVID-19患者の現場での学生臨床実習を断念してきたが,この度,スマートグラス(以下,SG)を用いた遠隔での臨床実習を実施した。その有用性と課題について質問紙調査を実施し,学生12名と指導医2名(回答率100%)から回答を得た。SGを用いることで,感染区域の患者が対象であっても,学生に満足度の高い臨床実習を安全に提供できた。遠隔実習独特の教育技法や技術的サポートの必要性が求められるものの,今後工夫を重ねることでSGは現場での臨床実習を補完する選択肢になる可能性がある。...

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Published in日本集中治療医学会雑誌 Vol. 30; no. 4; pp. 261 - 263
Main Authors 山内, 英雄, 野坂, 宜之, 若林, 健二, 髙田, 和生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本集中治療医学会 01.07.2023
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ISSN1340-7988
1882-966X
DOI10.3918/jsicm.30_261

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Summary:当院ICUでは感染制御の観点から,重症COVID-19患者の現場での学生臨床実習を断念してきたが,この度,スマートグラス(以下,SG)を用いた遠隔での臨床実習を実施した。その有用性と課題について質問紙調査を実施し,学生12名と指導医2名(回答率100%)から回答を得た。SGを用いることで,感染区域の患者が対象であっても,学生に満足度の高い臨床実習を安全に提供できた。遠隔実習独特の教育技法や技術的サポートの必要性が求められるものの,今後工夫を重ねることでSGは現場での臨床実習を補完する選択肢になる可能性がある。
ISSN:1340-7988
1882-966X
DOI:10.3918/jsicm.30_261