歯科画像情報の現状と将来展望

「はじめに」歯科医療情報は急速に電子化が進み, チェアサイドの情報端末で画像を提示しながら患者にインフォームドコンセントを行い, 診療経過を電子カルテに記録し, オンラインでレセプト請求する歯科診療スタイルが日常的になった. 今日ではさらに, 歯科用CT, インプラントシミュレーションシステム, 補綴CAD/CAMシステム, 矯正の分析システムなどが複雑なデータを作り出しており, 歯科診療における情報リテラシーの重要性が増している. 本項では, 際限なく進む医療電子化の一端として, (1)画像情報の標準化, (2)人工知能を利用した画像診断支援, および(3)遠隔医療の展開をとりあげて, 現状...

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Published in日本歯科保存学雑誌 Vol. 62; no. 5; pp. 238 - 242
Main Author 勝又, 明敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科保存学会 2019
日本歯科保存学会
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ISSN0387-2343
2188-0808
DOI10.11471/shikahozon.62.238

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Summary:「はじめに」歯科医療情報は急速に電子化が進み, チェアサイドの情報端末で画像を提示しながら患者にインフォームドコンセントを行い, 診療経過を電子カルテに記録し, オンラインでレセプト請求する歯科診療スタイルが日常的になった. 今日ではさらに, 歯科用CT, インプラントシミュレーションシステム, 補綴CAD/CAMシステム, 矯正の分析システムなどが複雑なデータを作り出しており, 歯科診療における情報リテラシーの重要性が増している. 本項では, 際限なく進む医療電子化の一端として, (1)画像情報の標準化, (2)人工知能を利用した画像診断支援, および(3)遠隔医療の展開をとりあげて, 現状と将来展望を概説する. 「画像情報の標準化」医科では, 医用画像の標準規格であるDICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)がほとんどの画像検査装置で用いられている.
ISSN:0387-2343
2188-0808
DOI:10.11471/shikahozon.62.238