光加熱を用いる炭素繊維強化炭素複合材料の二次元温度伝導率成分測定法
炭素繊維強化炭素複合材料(C/C複合材料)は高温で使用する構造材料として発展が期待される先進複合材料である.C/C複合材料は異方性材料であり,その温度伝導率は2階テンソル量(温度伝導率成分)となる.異方性材料を対象とした温度伝導率測定法は,異方性の主軸方向が既知であることを前提とするものが多い.本研究は,主軸方向が未知である温度伝導率成分を測定することを目的として,有限要素法による近似解を測定原理とする測定法を開発する.本報では,室温において,光加熱されるC/C複合材料に対する二次元熱伝導実験による温度変化から温度伝導率成分を決定することにより,測定法の健全性を実証する....
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Published in | 熱物性 Vol. 34; no. 3; pp. 80 - 89 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本熱物性学会
2020
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Subjects | |
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Summary: | 炭素繊維強化炭素複合材料(C/C複合材料)は高温で使用する構造材料として発展が期待される先進複合材料である.C/C複合材料は異方性材料であり,その温度伝導率は2階テンソル量(温度伝導率成分)となる.異方性材料を対象とした温度伝導率測定法は,異方性の主軸方向が既知であることを前提とするものが多い.本研究は,主軸方向が未知である温度伝導率成分を測定することを目的として,有限要素法による近似解を測定原理とする測定法を開発する.本報では,室温において,光加熱されるC/C複合材料に対する二次元熱伝導実験による温度変化から温度伝導率成分を決定することにより,測定法の健全性を実証する. |
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ISSN: | 0913-946X 1881-414X |
DOI: | 10.2963/jjtp.34.80 |