周術期に両側気胸を発症し高度酸素化障害を呈した食道癌術後において,診断および穿刺判断に肺超音波検査を施行した一例
食道癌術後に両側気胸を発症し,その周術期呼吸管理に肺超音波検査が有用であった症例を経験した。症例は50歳の男性。食道胃接合部癌に対して,胸腔鏡下食道亜全摘術・三領域リンパ節郭清・胃管再建(胸骨後経路)が施行されたが,術後に高度の酸素化障害を来した。術後,肺超音波検査を積極的に実施することで,両側気胸の診断および胸腔ドレナージの適切な施行判断が可能となった。...
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Published in | 日本集中治療医学会雑誌 Vol. 29; no. 3; pp. 216 - 218 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本集中治療医学会
01.05.2022
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ISSN | 1340-7988 1882-966X |
DOI | 10.3918/jsicm.29_216 |
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Summary: | 食道癌術後に両側気胸を発症し,その周術期呼吸管理に肺超音波検査が有用であった症例を経験した。症例は50歳の男性。食道胃接合部癌に対して,胸腔鏡下食道亜全摘術・三領域リンパ節郭清・胃管再建(胸骨後経路)が施行されたが,術後に高度の酸素化障害を来した。術後,肺超音波検査を積極的に実施することで,両側気胸の診断および胸腔ドレナージの適切な施行判断が可能となった。 |
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ISSN: | 1340-7988 1882-966X |
DOI: | 10.3918/jsicm.29_216 |