減量介入終了後のリバウンド評価に影響する心理特性

「問題と目的」肥満は脂肪組織が過剰に蓄積しBody Mass Index (以下, BMI) が25kg/m2以上にある状態と定義されている (日本肥満学会肥満症治療ガイドライン作成委員会, 2006). 肥満は高血圧や冠動脈疾患, 脳梗塞などの合併症を引き起こす危険因子となる. 肥満に至る主な成因としては, 過剰な食物摂取によるカロリー過多と運動不足によるカロリー消費の減少である. 米国においては成人のおよそ55%が過体重もしくは肥満の状態にあるとされ (Wadden, Brownell, & Foster, 2002), WHOは生活習慣病の誘因となる肥満を予防することを目指し,「...

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Published inJournal of Health Psychology Research Vol. 31; no. 1; pp. 53 - 59
Main Authors 馬場, 天信, 木村, 穣, 吉内, 佐和子, 中川, 明仁, 齋藤, 瞳, 宮内, 拓史, 佐藤, 豪
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本健康心理学会 01.08.2018
日本健康心理学会
Subjects
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ISSN2189-8790
2189-8804
DOI10.11560/jhpr.160216679

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Summary:「問題と目的」肥満は脂肪組織が過剰に蓄積しBody Mass Index (以下, BMI) が25kg/m2以上にある状態と定義されている (日本肥満学会肥満症治療ガイドライン作成委員会, 2006). 肥満は高血圧や冠動脈疾患, 脳梗塞などの合併症を引き起こす危険因子となる. 肥満に至る主な成因としては, 過剰な食物摂取によるカロリー過多と運動不足によるカロリー消費の減少である. 米国においては成人のおよそ55%が過体重もしくは肥満の状態にあるとされ (Wadden, Brownell, & Foster, 2002), WHOは生活習慣病の誘因となる肥満を予防することを目指し,「食事・運動・健康に関する世界戦略」を採択し, 食品の広告制限や子どもへのジャンクフード販売の制限などを促している (Gideon, Odelia, & Yossef, 2009). 本邦においては, 2000年より「21世紀における国民健康づくり運動 (健康日本21)」の取り組みを開始し, 体重コントロールに関する目標値が設定されてきた (厚生労働省, 2000).
ISSN:2189-8790
2189-8804
DOI:10.11560/jhpr.160216679