副腎不全で発見された非ホジキンリンパ腫の1症例

一般に癌の副腎転移による副腎不全に比べ,副腎原発悪性リンパ腫による副腎不全の発症頻度は高く,また両側副腎腫瘍であることも副腎原発悪性リンパ腫の特徴の一つである.今回我々は,副腎不全で発見された両側副腎及び小腸の悪性リンパ腫を経験した.本症例は上部内視鏡にて小腸病変の組織学的検査が可能であったが,両側副腎腫瘍を伴う副腎不全を認めた場合,悪性リンパ腫を念頭に検索する必要があると思われる....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 96; no. 8; pp. 1700 - 1702
Main Authors 井町, 仁美, 滝本, 秀隆, 藤原, 真子, 大西, 宏明, 木口, 亨, 串田, 吉生, 北村, 悠樹, 村尾, 孝児, 羽場, 礼次, 石田, 俊彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2007
Subjects
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.96.1700

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Summary:一般に癌の副腎転移による副腎不全に比べ,副腎原発悪性リンパ腫による副腎不全の発症頻度は高く,また両側副腎腫瘍であることも副腎原発悪性リンパ腫の特徴の一つである.今回我々は,副腎不全で発見された両側副腎及び小腸の悪性リンパ腫を経験した.本症例は上部内視鏡にて小腸病変の組織学的検査が可能であったが,両側副腎腫瘍を伴う副腎不全を認めた場合,悪性リンパ腫を念頭に検索する必要があると思われる.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.96.1700