高齢者の転倒リスク管理について 見守りシステム,ロボットを用いた転倒予防の成果

転倒は,抗重力的な姿勢をとって生活していく上で避けられない事象で,特に高齢者ではその傾向が強くなる。転倒には普通の生活で起こる一般転倒と,入院という特殊な状況下で起こる病院転倒があり,それぞれ異なった対応がとられるべきである。地域在住のフレイル高齢者に対するバランス訓練ロボットの適用,現在我々が開発している入院中の転倒予防IT システムとトイレ移動支援ロボット,入院中のリハビリテーションで歩行訓練開始時に投入されるインテリジェント杖ロボット,地域高齢者の活動量増大を目指したロボットケインについて紹介し,さまざまな状況で起こる転倒に対して,適切なロボットあるいはデバイスの適用が行われることが望ま...

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Published in日本転倒予防学会誌 Vol. 5; no. 3; pp. 25 - 28
Main Authors 尾崎, 健一, 相本, 啓太, 伊藤, 直樹, 近藤, 和泉, 川村, 皓生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本転倒予防学会 10.03.2019
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ISSN2188-5702
2188-5710
DOI10.11335/tentouyobou.5.3_25

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Summary:転倒は,抗重力的な姿勢をとって生活していく上で避けられない事象で,特に高齢者ではその傾向が強くなる。転倒には普通の生活で起こる一般転倒と,入院という特殊な状況下で起こる病院転倒があり,それぞれ異なった対応がとられるべきである。地域在住のフレイル高齢者に対するバランス訓練ロボットの適用,現在我々が開発している入院中の転倒予防IT システムとトイレ移動支援ロボット,入院中のリハビリテーションで歩行訓練開始時に投入されるインテリジェント杖ロボット,地域高齢者の活動量増大を目指したロボットケインについて紹介し,さまざまな状況で起こる転倒に対して,適切なロボットあるいはデバイスの適用が行われることが望ましいことを強調した。
ISSN:2188-5702
2188-5710
DOI:10.11335/tentouyobou.5.3_25