Laparoscopic dome resectionが奏効したCA19-9産生脾嚢胞の1例

われわれは比較的稀なCA19-9産生脾嚢胞に対してLaparoscopic dome resection(以下LDR)を施行した1例を経験した.症例は23歳,女性.右季肋部痛を主訴に当院初診となった.精査したところ脾上極に13×9cmの嚢胞を認め,血清CA19-9 414U/mlと異常高値を示した.明らかな悪性所見は認めずCA19-9産生脾嚢胞と診断しLDRを施行した.摘出した嚢胞壁はliningする扁平上皮に被われており真性嚢胞と診断した.術後,血清CA19-9 12u/mlと正常化し現在無再発経過観察中である....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 69; no. 1; pp. 171 - 174
Main Authors 森, 洋一郎, 桑原, 義之, 篠田, 憲幸, 木村, 昌弘, 三井, 章, 石黒, 秀行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2008
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Summary:われわれは比較的稀なCA19-9産生脾嚢胞に対してLaparoscopic dome resection(以下LDR)を施行した1例を経験した.症例は23歳,女性.右季肋部痛を主訴に当院初診となった.精査したところ脾上極に13×9cmの嚢胞を認め,血清CA19-9 414U/mlと異常高値を示した.明らかな悪性所見は認めずCA19-9産生脾嚢胞と診断しLDRを施行した.摘出した嚢胞壁はliningする扁平上皮に被われており真性嚢胞と診断した.術後,血清CA19-9 12u/mlと正常化し現在無再発経過観察中である.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.69.171