頸部外切開にて切除した茎状突起過長症の2例

茎状突起過長症は頭頸部の多彩な症状を来たし,咽喉頭異常感の診断しづらい鑑別疾患として重要である。茎状突起過長症において自覚症状の強い例の保存的な治療は限られており,根本治療としては外科的治療が検討される。当科では頸部外切開にて切除した長大な茎状突起過長症を2症例経験した。茎状突起過長症の術式は口内法と頸部外切開があり,それぞれの利点・欠点を理解して,症例ごとに選択すべきである。その診断には断層パノラマX線または顔面から頸部のCTが有用な可能性があり,3D-CTの構築が術式の選択に有用と考えられた。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 25; no. 3; pp. 385 - 388
Main Authors 吉浜, 圭祐, 武井, 聡, 御子柴, 卓弥
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2016
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.25.385

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Summary:茎状突起過長症は頭頸部の多彩な症状を来たし,咽喉頭異常感の診断しづらい鑑別疾患として重要である。茎状突起過長症において自覚症状の強い例の保存的な治療は限られており,根本治療としては外科的治療が検討される。当科では頸部外切開にて切除した長大な茎状突起過長症を2症例経験した。茎状突起過長症の術式は口内法と頸部外切開があり,それぞれの利点・欠点を理解して,症例ごとに選択すべきである。その診断には断層パノラマX線または顔面から頸部のCTが有用な可能性があり,3D-CTの構築が術式の選択に有用と考えられた。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.25.385