QOLを高める在宅栄養管理

在宅栄養管理を円滑に行うために、地域一体型NST(Nutrition Support Team 栄養サポートチーム)が必要であることは言うまでもない。全国各地で試みられているが、真の地域一体型NSTを実現するシステムの構築には至っていないのが現状ではないだろうか。医療としての病院での栄養管理はNSTの活動により飛躍的に発展しているが、療養としての在宅でのNSTの活動は難航している。この理由に、在宅療養の認識不足が挙げられると考える。そこで、我々の地域では、在宅で活躍する介護福祉職の基本理念でもある国際生活機能分類(International Classification Functioning...

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Published in静脈経腸栄養 Vol. 29; no. 3; pp. 825 - 831
Main Authors 佐々木, 雅也, 伊藤, 明彦, 西山, 順博, 小山, 茂樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈経腸栄養学会 2014
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ISSN1344-4980
1881-3623
DOI10.11244/jjspen.29.825

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Summary:在宅栄養管理を円滑に行うために、地域一体型NST(Nutrition Support Team 栄養サポートチーム)が必要であることは言うまでもない。全国各地で試みられているが、真の地域一体型NSTを実現するシステムの構築には至っていないのが現状ではないだろうか。医療としての病院での栄養管理はNSTの活動により飛躍的に発展しているが、療養としての在宅でのNSTの活動は難航している。この理由に、在宅療養の認識不足が挙げられると考える。そこで、我々の地域では、在宅で活躍する介護福祉職の基本理念でもある国際生活機能分類(International Classification Functioning, Disability andHealth : ICF)に基づいた理念「こころの平安」で心を一つにし、「おうみ在宅療養連携シート」をツールとして在宅療養を多職種で協力しサポートしていける地域を目指し、大津市を7つのエリアにわけ、各々の在宅療養サポートチーム(Home care Support Team: hST)を結成する構想の実現に向けて活動している。これらの活動が、QOLを高める在宅栄養管理にもつながると確信している。また、2008年より稼働している病診(後方)連携の必須アイテムの大津市PEG地域連携パスについても、本稿で紹介する。
ISSN:1344-4980
1881-3623
DOI:10.11244/jjspen.29.825