肺癌が疑われた孤立性肺毛細血管腫の1切除例

症例は51歳女性.健診の胸部CTで右S10に7 mm大のすりガラス影を認め,肺癌の疑いで胸腔鏡下右肺下葉部分切除術を施行.腫瘍は境界不明瞭な黒褐色の硬い8×7 mm大,拡張した毛細血管が密に増生していたが悪性所見は認めず,CD31陽性,CD34陽性で孤立性肺毛細血管腫と診断された.非常に稀な疾患であり,組織像が類似する肺毛細血管腫症や,早期肺癌との鑑別を含め若干の文献的考察を加えて報告する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 31; no. 1; pp. 32 - 35
Main Authors 岩田, 輝男, 門司, 祥子, 田中, 文啓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 2017
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0919-0945
1881-4158
DOI10.2995/jacsurg.31.32

Cover

More Information
Summary:症例は51歳女性.健診の胸部CTで右S10に7 mm大のすりガラス影を認め,肺癌の疑いで胸腔鏡下右肺下葉部分切除術を施行.腫瘍は境界不明瞭な黒褐色の硬い8×7 mm大,拡張した毛細血管が密に増生していたが悪性所見は認めず,CD31陽性,CD34陽性で孤立性肺毛細血管腫と診断された.非常に稀な疾患であり,組織像が類似する肺毛細血管腫症や,早期肺癌との鑑別を含め若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.31.32