ナビゲーションシステム併用内視鏡補助下経口法を施行した副咽頭間隙腫瘍の2例

副咽頭間隙の手術は,解剖学的に困難であり,高い手技が必要となる。さらに,術後合併症も伴い易い。副咽頭間隙における低侵襲手術は,いまだ確立されていない。 このたびわれわれは,巨大な副咽頭間隙神経鞘腫の2症例を経験した。術式は,低侵襲である経口法を選択した。2例とも腫瘍が巨大であったため,ナビゲーションシステムを併用し,神経刺激装置で脳神経をモニタリングしながら,内視鏡補助下経口手術を行うことにより神経を温存することが出来た。術後は両症例共,脳神経機能は温存され,患者のQuality of lifeが良好に維持された。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 22; no. 1; pp. 109 - 113
Main Authors 三宅, 成智, 竹内, 英二, 北野, 博也, 野村, 憲一, 福原, 隆宏, 藤原, 和典, 片岡, 英幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2012
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.22.109

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Summary:副咽頭間隙の手術は,解剖学的に困難であり,高い手技が必要となる。さらに,術後合併症も伴い易い。副咽頭間隙における低侵襲手術は,いまだ確立されていない。 このたびわれわれは,巨大な副咽頭間隙神経鞘腫の2症例を経験した。術式は,低侵襲である経口法を選択した。2例とも腫瘍が巨大であったため,ナビゲーションシステムを併用し,神経刺激装置で脳神経をモニタリングしながら,内視鏡補助下経口手術を行うことにより神経を温存することが出来た。術後は両症例共,脳神経機能は温存され,患者のQuality of lifeが良好に維持された。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.22.109