著明な胸郭変形を伴う Marfan 症候群における大動脈弁置換術後弁周囲逆流に対する基部置換術の1例

Marfan症候群は,近年の内科的あるいは外科的な診断治療技術の向上により平均寿命が飛躍的に延長したため,経過中に心血管病変で手術を必要とする症例が増加してきている.一方で胸郭変形,肺病変,眼病変といった多彩な病変を呈する結合組織異常による疾患であるため,合併疾患によっては手術操作が困難である場合がある.また,初回手術の成績向上により,再手術症例も出現してくるが,その場合手術はより困難となる.今回著明な胸郭変形を伴うMarfan症候群における大動脈弁置換術後弁周囲逆流に対して基部置換術を行った1例を経験したので報告する....

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Published in日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 40; no. 1; pp. 14 - 18
Main Authors 西野, 貴子, 鷹羽, 浄顕, 北山, 仁士, 中本, 進, 藤井, 公輔, 佐賀, 俊彦, 湯上, 晋太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会 2011
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ISSN0285-1474
1883-4108
DOI10.4326/jjcvs.40.14

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Summary:Marfan症候群は,近年の内科的あるいは外科的な診断治療技術の向上により平均寿命が飛躍的に延長したため,経過中に心血管病変で手術を必要とする症例が増加してきている.一方で胸郭変形,肺病変,眼病変といった多彩な病変を呈する結合組織異常による疾患であるため,合併疾患によっては手術操作が困難である場合がある.また,初回手術の成績向上により,再手術症例も出現してくるが,その場合手術はより困難となる.今回著明な胸郭変形を伴うMarfan症候群における大動脈弁置換術後弁周囲逆流に対して基部置換術を行った1例を経験したので報告する.
ISSN:0285-1474
1883-4108
DOI:10.4326/jjcvs.40.14