胆嚢癌術後肝再発に対し,放射線治療とS-1,シスプラチン併用化学療法によりCRが得られた1例

症例は62歳,男性.胆嚢癌術後肝再発例に対し,放射線治療に加えて化学療法(S-1+シスプラチン)を行った.3カ月後には腫瘍マーカーは正常化し,画像上のCR(complete response)が得られ,術後5年4カ月の現在,再発を認めていない.十二指腸浸潤StageIVa進行胆嚢癌の根治術後に肝再発をきたしたが,放射線治療およびS-1,シスプラチンによる化学療法が奏効し,長期生存が得られた1例を経験したため,若干の文献的考察を加えて報告する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 70; no. 1; pp. 170 - 173
Main Authors 西村, 健志, 鈴木, 信親, 三浦, 泰朗, 片山, 原子, 平田, 勝, 田中, 潔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2009
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:症例は62歳,男性.胆嚢癌術後肝再発例に対し,放射線治療に加えて化学療法(S-1+シスプラチン)を行った.3カ月後には腫瘍マーカーは正常化し,画像上のCR(complete response)が得られ,術後5年4カ月の現在,再発を認めていない.十二指腸浸潤StageIVa進行胆嚢癌の根治術後に肝再発をきたしたが,放射線治療およびS-1,シスプラチンによる化学療法が奏効し,長期生存が得られた1例を経験したため,若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.70.170