迷走神経由来の後縦隔ancient schwannomaの1例
症例は48歳,男性.健康診断の胸部単純X線写真で異常影を指摘され当院を受診した.造影CTで左後縦隔に被膜を有する5.5×5.3×5.0 cmの腫瘤を認めた.良性囊胞性腫瘍を疑い切除術を行った.術中所見で腫瘍は胸腔内迷走神経由来であった.病理検査の結果,高度な囊胞変性を伴ったancient schwannomaと診断した.迷走神経由来の後縦隔ancient schwannomaのまれな1例を経験した....
Saved in:
Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 36; no. 6; pp. 633 - 638 |
---|---|
Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
15.09.2022
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.36.633 |
Cover
Summary: | 症例は48歳,男性.健康診断の胸部単純X線写真で異常影を指摘され当院を受診した.造影CTで左後縦隔に被膜を有する5.5×5.3×5.0 cmの腫瘤を認めた.良性囊胞性腫瘍を疑い切除術を行った.術中所見で腫瘍は胸腔内迷走神経由来であった.病理検査の結果,高度な囊胞変性を伴ったancient schwannomaと診断した.迷走神経由来の後縦隔ancient schwannomaのまれな1例を経験した. |
---|---|
ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.36.633 |