吸引式低侵襲経皮的腎砕石術の有効性に関する検討

今回我々は吸引式の低侵襲経皮的腎砕石術 (mini-PCNL) の有効性を後方視的に検討した. 大阪急性期・総合医療センター泌尿器科にて腎結石に対してmini-PCNLを施行した60例を対象とし, 吸引式シースを使用した32例 : PCNL va (+) 群と, 吸引式シースを使用しなかった28例 : PCNL va (-) 群に分け比較検討を行った. PCNL va (+) 群における手術翌日のstone free rate (SFR) は68.8%であり, PCNL va (-) 群の28.6%と比較して有意に高かった (p<0.01). 合併症の発生率はPCNL va (+) 群で6.3...

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Published inJapanese Journal of Endourology and Robotics Vol. 36; no. 2; pp. 240 - 244
Main Authors 角田, 洋一, 三木, 愛梨, 堀部, 祐輝, 筒井, 健司, 蔦原, 宏一, 高尾, 徹也, 井之口, 舜亮, 脇田, 哲平, 谷, 優
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 2023
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ISSN2436-875X
DOI10.11302/jserjje.36.2_240

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Summary:今回我々は吸引式の低侵襲経皮的腎砕石術 (mini-PCNL) の有効性を後方視的に検討した. 大阪急性期・総合医療センター泌尿器科にて腎結石に対してmini-PCNLを施行した60例を対象とし, 吸引式シースを使用した32例 : PCNL va (+) 群と, 吸引式シースを使用しなかった28例 : PCNL va (-) 群に分け比較検討を行った. PCNL va (+) 群における手術翌日のstone free rate (SFR) は68.8%であり, PCNL va (-) 群の28.6%と比較して有意に高かった (p<0.01). 合併症の発生率はPCNL va (+) 群で6.3%, PCNL (-) 群で17.9%であった. 吸引式mini-PCNLは合併症の発生を抑え, 高いSFRを得ることができる有効な方法であると考えられた.
ISSN:2436-875X
DOI:10.11302/jserjje.36.2_240