Modrast-P with GTK+の開発

我々が開発を進めてきた分子構造表示プログラムModrast-Pは,種々の分子構造表示機能を持ち,特に複数の面による切断や部分切断など,分子内部の構造を確認するのに有効な機能を有しているが,OSの依存性という問題が存在した.そこで,プラットフォームに依存しない分子構造表示プログラムの開発を目指し,X Window Systemのツールキットの一つであるGTK+を用い,"Modrast-P with GTK+"の開発を行った.Modrast-P with GTK+では,Modrast-Pの機能に加え,切断表示機能に関しても,切断平面の指定に対話的操作を取り入れ,他の分子構造表示...

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Published inJournal of Computer Chemistry, Japan Vol. 4; no. 3; pp. 119 - 126
Main Authors 佐々, 和洋, 村田, 一紀, 宇野, 健, 林, 治尚, 中野, 英彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本コンピュータ化学会 2005
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Summary:我々が開発を進めてきた分子構造表示プログラムModrast-Pは,種々の分子構造表示機能を持ち,特に複数の面による切断や部分切断など,分子内部の構造を確認するのに有効な機能を有しているが,OSの依存性という問題が存在した.そこで,プラットフォームに依存しない分子構造表示プログラムの開発を目指し,X Window Systemのツールキットの一つであるGTK+を用い,"Modrast-P with GTK+"の開発を行った.Modrast-P with GTK+では,Modrast-Pの機能に加え,切断表示機能に関しても,切断平面の指定に対話的操作を取り入れ,他の分子構造表示プログラムでは見受けられない表示を実現し、目的部の全容をより容易に確認することが可能となった.また,代表的な生体高分子用分子シミュレーションソフトであるAMBERのシミュレーション結果に対し,アニメーション機能や数値的なデータの解析機能を実装し,AMBERとの高い親和性を実現した.
ISSN:1347-1767
1347-3824
DOI:10.2477/jccj.4.119