伝染性単核球症の経過中に降下性壊死性縦隔炎を発症した若年女性の1例
症例は18歳,女性.伝染性単核球症に対し当院の耳鼻咽喉科で加療中に二次感染による深頸部膿瘍を生じた.局所麻酔下に頸部ドレナージが施行されたが3日後に増悪し,造影CTで降下性壊死性縦隔炎と診断し当科へ紹介された.緊急手術として胸腔鏡下に縦隔切開・ドレナージと左胸腔ドレナージを行い,引き続き深頸部膿瘍の開放・再ドレナージを行った.術後は胸腔内持続洗浄・ドレナージを10日間行い,経過良好で術後29日目に退院した.伝染性単核球症の経過中に発症した若年女性の降下性壊死性縦隔炎の1例を経験した....
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Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 38; no. 2; pp. 125 - 131 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本呼吸器外科学会
15.03.2024
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Subjects | |
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ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.38.125 |
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Summary: | 症例は18歳,女性.伝染性単核球症に対し当院の耳鼻咽喉科で加療中に二次感染による深頸部膿瘍を生じた.局所麻酔下に頸部ドレナージが施行されたが3日後に増悪し,造影CTで降下性壊死性縦隔炎と診断し当科へ紹介された.緊急手術として胸腔鏡下に縦隔切開・ドレナージと左胸腔ドレナージを行い,引き続き深頸部膿瘍の開放・再ドレナージを行った.術後は胸腔内持続洗浄・ドレナージを10日間行い,経過良好で術後29日目に退院した.伝染性単核球症の経過中に発症した若年女性の降下性壊死性縦隔炎の1例を経験した. |
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ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.38.125 |