Chlamydia感染による上深頸部リンパ節炎および滲出性中耳炎に対するRokitamycin Dry Syrupの使用経験

chlamydiaが原因菌と考えられる上深頸部リンパ節炎4例, 滲出性中耳炎1例, 計5例に新しい16員環Macrolide系抗生剤Rokitamycin dry syrupを投与し, その臨床効果について検討した.その結果, 1.上深頸部リンパ節炎4例 (C.psittaci 4例,) では, 20.0~28.6mg/kg/dayを10~42日間投与し, 著効2例, 有効2例の優れた成績が得られた. 2.滲出性中耳炎1例 (C.trachomatis) では, 30.0mg/kg/dayを15日間投与し, 有効の成績であった. 3.全例において副作用は認められなかった. 以上より, 小児の上...

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Published in感染症学雑誌 Vol. 63; no. 2; pp. 98 - 102
Main Authors 向井, 千珈子, 鈴木, 一馨, 浅岡, 一之, 村上, 説子, 向井, 将
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本感染症学会 01.02.1989
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ISSN0387-5911
1884-569X
DOI10.11150/kansenshogakuzasshi1970.63.98

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Summary:chlamydiaが原因菌と考えられる上深頸部リンパ節炎4例, 滲出性中耳炎1例, 計5例に新しい16員環Macrolide系抗生剤Rokitamycin dry syrupを投与し, その臨床効果について検討した.その結果, 1.上深頸部リンパ節炎4例 (C.psittaci 4例,) では, 20.0~28.6mg/kg/dayを10~42日間投与し, 著効2例, 有効2例の優れた成績が得られた. 2.滲出性中耳炎1例 (C.trachomatis) では, 30.0mg/kg/dayを15日間投与し, 有効の成績であった. 3.全例において副作用は認められなかった. 以上より, 小児の上深頸部リンパ節炎および滲出性中耳炎の治療薬としても本薬剤が使用可能であることが判明した.
ISSN:0387-5911
1884-569X
DOI:10.11150/kansenshogakuzasshi1970.63.98