マイコプラズマ感染症による高サイトカイン血症にて横紋筋融解症・急性腎障害を呈し,血液濾過透析により早期に改善した1例
32歳,男性.発熱・下肢痛を主訴に救急外来を受診.肺炎・横紋筋融解症の診断にて入院し,腎機能障害と無尿を認め,血液濾過透析が施行された.肺炎の原因菌はマイコプラズマと判明し,横紋筋融解症はIL(interleukin)- 6やIL-18が高値であったことから,高サイトカイン血症による肺外症状と考えられた.血液濾過透析は腎代替療法としてだけでなく,ミオグロビンやサイトカインを除去することにより,腎機能を速やかに改善させた可能性が示唆された....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 107; no. 2; pp. 284 - 291 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.02.2018
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.107.284 |
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Summary: | 32歳,男性.発熱・下肢痛を主訴に救急外来を受診.肺炎・横紋筋融解症の診断にて入院し,腎機能障害と無尿を認め,血液濾過透析が施行された.肺炎の原因菌はマイコプラズマと判明し,横紋筋融解症はIL(interleukin)- 6やIL-18が高値であったことから,高サイトカイン血症による肺外症状と考えられた.血液濾過透析は腎代替療法としてだけでなく,ミオグロビンやサイトカインを除去することにより,腎機能を速やかに改善させた可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.107.284 |