腹腔鏡下仙骨腟固定術の岬角固定におけるトラブルシューティング
骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術は, 通常メッシュを右岬角に固定する術式である. 岬角へのメッシュ固定は手術成績に重要な要素となるが, QOLの改善を目的とした手術であり, 合併症の発生は可能な限り最小限となるような対策が求められる. しかし, 腹腔内の癒着や血管の走行などにより岬角固定に難渋する症例がある. 我々はこれまでに, 右岬角固定が困難な症例に対し, 左岬角固定やLaparoscopic lateral suspension (LLS) という方法を行っている. 骨盤臓器脱手術時には, 骨盤内の解剖, 手術歴により, 骨盤内の多様性を持つことがあり, その多様性に対応するために...
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Published in | Japanese Journal of Endourology and Robotics Vol. 37; no. 1; pp. 195 - 198 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
2024
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Subjects | |
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ISSN | 2436-875X |
DOI | 10.11302/jserjje.37.1_195 |
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Summary: | 骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術は, 通常メッシュを右岬角に固定する術式である. 岬角へのメッシュ固定は手術成績に重要な要素となるが, QOLの改善を目的とした手術であり, 合併症の発生は可能な限り最小限となるような対策が求められる. しかし, 腹腔内の癒着や血管の走行などにより岬角固定に難渋する症例がある. 我々はこれまでに, 右岬角固定が困難な症例に対し, 左岬角固定やLaparoscopic lateral suspension (LLS) という方法を行っている. 骨盤臓器脱手術時には, 骨盤内の解剖, 手術歴により, 骨盤内の多様性を持つことがあり, その多様性に対応するために, 上記のような様々な手術法を行えることが有効と考える. |
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ISSN: | 2436-875X |
DOI: | 10.11302/jserjje.37.1_195 |