術後18年目に肝転移をきたした胃GISTの1例

症例は72歳,男性.54歳時に胃粘膜下腫瘍に対し胃局所切除術を施行され,平滑筋腫と診断された.その後,経過観察は中断していたが,72歳時に腹部超音波検査にて肝S4/5に径40mm大の腫瘍を指摘され,肝部分切除術を施行.摘出標本の病理組織学的検査にてGISTと診断された.18年前の胃腫瘍について再度病理組織学的検査を行ったところ,gastrointestinal stromal tumor (以下GIST)と診断され,本腫瘍はGISTの肝転移と考えられた....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 78; no. 7; pp. 1530 - 1535
Main Authors 藤野, 泰宏, 富永, 正寛, 大村, 典子, 梶本, 和義
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2017
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.78.1530

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Summary:症例は72歳,男性.54歳時に胃粘膜下腫瘍に対し胃局所切除術を施行され,平滑筋腫と診断された.その後,経過観察は中断していたが,72歳時に腹部超音波検査にて肝S4/5に径40mm大の腫瘍を指摘され,肝部分切除術を施行.摘出標本の病理組織学的検査にてGISTと診断された.18年前の胃腫瘍について再度病理組織学的検査を行ったところ,gastrointestinal stromal tumor (以下GIST)と診断され,本腫瘍はGISTの肝転移と考えられた.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.78.1530