椎骨脳底dissecting or fusiform aneurysmの治療 穿通枝温存の重要性とwrap-clippingの有用性

「はじめに」椎骨脳底動脈の紡錘状動脈瘤の発生病理に関しては解離性動脈瘤との関係で議論の多いところである. またその治療法, 特に手術の方法に関しても多くの問題が残されている. 著者らが過去10年間に手術したこの種の動脈瘤は14例である. これらの症例を手術法別に検討し, 最近著者らが用いているwrap-clip法の有用性と, 穿通枝動脈確認の重要性とを強調する. 「症例」14症例を手術法別にTable 1~4に示す. 年齢は42~70歳, 平均54歳. 男性9例, 女性5例. 発症様式はクモ膜下出血9例, large, giant aneurysmによるmass effect 3例, 脳幹梗塞...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 22; no. 2; pp. 111 - 116
Main Authors 藤津, 和彦, 藤井, 聡, 石渡, 祐介, 持松, 泰彦, 枚田, 一広, 権藤, 学司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 31.03.1994
日本脳卒中の外科研究会
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs1987.22.2_111

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Summary:「はじめに」椎骨脳底動脈の紡錘状動脈瘤の発生病理に関しては解離性動脈瘤との関係で議論の多いところである. またその治療法, 特に手術の方法に関しても多くの問題が残されている. 著者らが過去10年間に手術したこの種の動脈瘤は14例である. これらの症例を手術法別に検討し, 最近著者らが用いているwrap-clip法の有用性と, 穿通枝動脈確認の重要性とを強調する. 「症例」14症例を手術法別にTable 1~4に示す. 年齢は42~70歳, 平均54歳. 男性9例, 女性5例. 発症様式はクモ膜下出血9例, large, giant aneurysmによるmass effect 3例, 脳幹梗塞1例, 他部位破裂動脈瘤に伴って発見された未破裂動脈瘤1例である.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.22.2_111