術前CTにて診断しTAPP法を施行した膀胱ヘルニアの1例

症例は40歳,男性.約1カ月前から右鼠径部膨隆を自覚し受診.排尿時の右鼠径部違和感もあったため,腹部CT検査を施行したところ右内鼠径ヘルニアに膀胱ヘルニアを伴っており,TAPP(transabdominal preperitoneal repair)法を施行した.術前診断されていたため,特に膀胱損傷なく手術を終えた.膀胱ヘルニアの分類ではparaperitoneal typeであった.術後経過は良好で,2病日目に退院となった.TAPP法は膀胱ヘルニアに対しても安全に施行でき,診断には腹部CT検査が有用であった....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 77; no. 6; pp. 1562 - 1565
Main Authors 権田, 厚文, 秦, 政輝, 関, 英一郎, 北村, 大介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2016
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.77.1562

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Summary:症例は40歳,男性.約1カ月前から右鼠径部膨隆を自覚し受診.排尿時の右鼠径部違和感もあったため,腹部CT検査を施行したところ右内鼠径ヘルニアに膀胱ヘルニアを伴っており,TAPP(transabdominal preperitoneal repair)法を施行した.術前診断されていたため,特に膀胱損傷なく手術を終えた.膀胱ヘルニアの分類ではparaperitoneal typeであった.術後経過は良好で,2病日目に退院となった.TAPP法は膀胱ヘルニアに対しても安全に施行でき,診断には腹部CT検査が有用であった.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.77.1562